金魚の病気をなるべく早期に発見しようと思ったら、健康なときの金魚の動きや体色や体表の状態を、日ごろからよく観察し、十分に把握しておくことです。
健康なときの状態が十分把握できていればちょっとした異常にもすぐに気がつきますし、そのための対応もすばやくできるでしょう。
異常に見えたら、その金魚だけを別の水槽に水と一緒に移して、体の色やつや、体の形、ウロコやヒレの状態、エラの色なだをよく観察し、体表におかしな斑点や斑紋がでていないかをこまかくチェックした上で自分で治療するなり、観賞魚店や専門医へ持ち込むなり、次の行動を起こします。
動きに関する異常はまず次に見られるようなかたちであらわれます。
(1)食欲がなくなる。
酸素の供給が十分で、水質や水温に変化も見られないのに食欲をなくしている金魚がいたら病気を疑ってみる必要があります。
(2)泳ぎに活発さがなくなる。
動きにいきいきした感じが消え、ヒレをすぼめて元気がなくなていたり、1匹だけ群れから離れて底のほうに静止していたりするのも要注意です。
(3)泳ぎ方に異常がある。
狂ったように強烈な勢いで泳ぎまわり、横転したり、体表を水槽のはかにあるものや内壁、水底にしきりにこすりつけてり、水面から飛び出そうとしたり。体を小刻みにゆするような動きもともないます。このような場合は何らかの異常と疑った方がよいでしょう。
(4)しきりに鼻上げをする。
水面の近くでパクパク口をあけ、ふだんより速い呼吸を繰り返す鼻上げは、水中の酸素不足が原因ですが、他の金魚は平静なのに1匹だけそれをやっているとすれば、それはその金魚に病気の疑いがあります。
(5)音や光や影に反応が鈍くなる。
金魚は本来、外部からの音や光に敏感な生き物です。それが激しすぎたり度重なったりすると、ショックでノイローゼ状態になったりするほどです。その光や影に対して反応をなくしていくというのは、やはり体調にいじょうをきたしていると考えるべきでしょう。
(6)フンに変化がある。
健康なときには黒っぽく長くつながっている金魚のフンが、白くきれぎれになっていたりしている場合も、エサが悪くないか、原因はほかにあるのか、飼い主は見極めてやる必要があります。
(1)体色が色あせてくる。
(2)エラぶたがふくらんで、エラ自体も健康なときの鮮紅色が色あせし、部分的に欠けたりする。
(3)粘液を異常に分泌し、そのために体表が濁って白い薄い膜をかぶったように見える。
(4)体表に白点や白斑、点のような出血が見られる。
(5)ウロコが逆立つ。
(6)ヒレに張がなくなり、すりきれたようにきれぎれいなる。
(7)体形が変形したり、眼球がとび出してきたりする。
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何度もお願いするようですが、毎日お世話をしている管理者の方なら変化や異常に気がつくと思います。なるべく早い治療を考え、かつ、自分の手に負えないと思ったら専門家の力を借りましょう。早期治療は早期回復につながります。
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